殆どの現代人は昔の人に比べ圧倒的な運動不足と靴の影響で足の筋力・靭帯の発達不足や使い方の訓練が出来ていません。
例えば
・足のアーチ(土踏まずなどの隙間)は立っている時の体の安定性と負担軽減、歩く時の推進力を高める役割を担っていますが、幼少期から適切な運動をしていないと足のアーチが形成されません。
・運動不足だと脛(すね)の外側の骨(腓骨)を筋肉が支えられず下に下がってしまう事でいわゆる内股の立ち方、歩き方になってしまいます。
これの悪影響は多岐にわたりますが代表的なのであればO脚・膝・股関節・腰痛などがあります。
・靴は足を外の障害物から守ってくれるというメリットがありますがデメリットとしては足の指を使う訓練が出来ないため、人間本来の体の使い方(立ち方・歩き方・力の入れ方)が出来ないという事もあります。
また、自分にあっていない靴を履いていると足の変形(外反母趾など)にも繋がるので靴選びには実は十分な知識が必要になってきます。

以上の事から、足が不安定だったり上手く過重の分散が出来ていないと、それを補うために体のあちこちに余計な緊張を生み出し結果、肩こり・腰痛・膝痛などを引き起こす事もあります。
足の役割は立ったり歩いたりする時の『体の安定性の確保』と『体に負担が掛からないよう適切な過重の分散』です。
そのために必要なのは地面に対しての正しい足の接地と適切な角度と過重配分です。
立っている時に
・両足で外側に約60度開く。(片脚約30度)
・母趾球(足親指のつけ根の筋肉のふくらみ)・小趾球(足小指のつけ根の筋肉のふくらみ)・踵(かかと)の三点に分散さてている事。
・内踝(うちくるぶし)下方に重心を持ってくる。(舟状骨辺りでウナとも呼ばれている)
・足指が浮かずに地面を捉えている事。
・膝は真っ直ぐに伸ばすのではなく気持ち緩ませておく。

これらの事を普段から意識して頂けると様々な不定愁訴を避けられると同時に真の健康に一歩近づく事が出来ます。
運動不足や靴の弊害によって起きてしまった問題(足のアーチ、外反母趾)などは正直、簡単に解決出来る問題ではないですが、適切な靴選びと運動をしっかり行い体を鍛える事で取り戻す事は不可能ではないです。